小細工放棄でドミニカ化?新庄監督のアイデンティティ崩壊

日ハム


人間は、自らの理解を超えた圧倒的な力に直面したとき、アイデンティティさえもあっさりと投げ捨てる生き物らしい。

あんなに1点をもぎ取ることに執着していたじゃないか。ランナーが出ればパズルを解くようにバントや進塁打を絡める。相手の隙を執拗に突く。あの「小細工」こそが新庄采配の真骨頂だったはずだ。

それがどういうことか。打つわ打つわ。開幕から9試合連続ホームラン。するとどうだろう。指揮官がドミニカのチームみたいだと笑っている。小細工なんていらないと。こだわりの和食の職人が、急に豪快なBBQの魅力を褒めちぎるようなものじゃないか。

万波の勝ち越しアーチにぼう然とするベンチの写真なんて、すっかり良質なコメディである。自分たちでホームランを狙えと教え込んだ。それなのに。いざ量産体制に入ると「狙ってんのかな」と他人事のように笑い出す。首脳陣は今、自分たちが育て上げた筋肉のモンスターに若干引いているのだろう。

だが、私は騙されない。この大味な「ドミニカごっこ」が、秋まで永遠に続くなんて到底思っていないからだ。どうせ来週には打線が急に冷え込む。またベンチからサインを細かく出す。ちまちまとセーフティスクイズを命じる姿が目に浮かぶじゃないか。

それでも構わない。指揮官の哲学すら一時的に麻痺させるこのバカ力野球を、今のうちだけは眺めさせてもらおう。いつ魔法が解けるかなんて、とりあえず今は考えないでおこう。

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