令和に蘇るビッグバン打線?野村佑希の憑依芸

日ハム

メディアという生き物は、どうしてこうも古い引き出しを開けたがるのだろうか。令和の時代に「ビッグバン打線」である。たまごっちでも育てながら記事を書いているのかと疑いたくなる。

開幕から6戦で16発という、ちょっとどうかしている本塁打ペースについては別記事で触れたので割愛しよう。私が気になったのは、グラウンド上に蔓延する奇妙な自己催眠だ。

先制弾を放った野村は「自分はモーレ(レイエス)だと信じて打ちました」と語ったらしい。

なるほど、憑依型である。

そのうち打席でカリブ海の風を感じ始めるかもしれない。奈良間が放り込み、5年ぶりの清水までがアーチを描く。チーム全体が、得体の知れない集団催眠にかかっているような薄気味悪さすら覚える。

極めつけは指揮官の華麗な手のひら返しだ。つい数ヶ月前、「ボール飛ばなくねぇ?」とぼやいていたはずが、いざ蓋を開けて打ち始めると「ボールは関係ない。選手の実力」と胸を張る。

鮮やか。見事。もはや伝統芸能。

おまけに、お立ち台にはなぜか西川遥輝が並んでいる。時空が歪んでいるのか。私の脳がバグったのか。

まあ、いい。この宇宙の始まりのような大仰な名前をつけられた打線が、夏場にはしめやかな線香花火になっていないとも限らないのだ。せいぜい、この胡散臭い魔法が解けるまで、冷めたコーヒーでもすすりながら彼らの催眠ショーに付き合おう。明日もまた、誰かが外国人助っ人に憑依して打席に立つのを、ほんの少しだけ期待しながら。

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