「普通にやってて」という言葉の奥に潜むもの

日ハム



マイクを通して聞こえてきた声は、穏やかだった。

「普通にやってて、1位になっちゃいました」

オープン戦を首位タイで終えたことに対する新庄監督の言葉だ。 就任から5年という月日。 決して順風満帆ではなく、もがき、試行錯誤を繰り返してきた時間を見てきた。 だからこそ、この「普通にやってて」という響きに重みがある。

もう誰を使っても活躍してくれる、と続けた。 誇張でも謙遜でもない淡々とした口調。 その温度感は、かつての華やかなパフォーマンスばかりを期待する人には地味に映るかもしれない。 しかし、ずっとこのチームの変化を追いかけてきた者にとっては、「凄み」として伝わってくる。

ソフトバンクのスローガンである「全新」を、「全部新庄に勝つでしょ」と笑い飛ばしてみせる。 大好きな小久保監督には3連覇してほしいと持ち上げながら、その直後に「阻止します。圧倒します」と言い切る。 そこに声を荒らげるような激しさはない。 ただ、静かに準備を終えた者の確信が感じられた。

明日の開幕オーダーはまだ決まっていないという。 小久保監督がマジかと思うオーダーを組む。 その予告も、どこか他人事のように聞こえるほど淡々と語られた。

いよいよ始まる。 彼らが明日、グラウンドで何を見せてくれるのか。 その瞬間を待つ私の胸は、静かな高揚感に包まれている。

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