開幕3連敗の焼け野原。細野晴希の「脱力」は特効薬か幻か

日ハム

開幕前の大きな期待が裏切られた時、悲しみや怒りよりも先に「脱力感」がくる。今、この言いようのない脱力感に包まれている人は少なくないはずだ。

伊藤、達、有原。歴代ドラ1トリオが、次々と打ち込まれての3連敗。A5ランクの霜降り和牛を3日連続で真っ黒焦げにされたような、もはや怒りを通り越してある種の芸術性すら感じる惨状である。

そんな焼け焦げたマウンドに、本拠地開幕という華々しくも重たい十字架を背負わされて送り込まれるのが、これまたドラ1の細野晴希だ。記事によれば「何も考えないで投げても球速が上がりそうだから、軽く投げる意識で」と、まるで近所のコンビニにでも行くかのようなコメントを残している。

いやいや。満員のエスコンフィールド。連敗ストップの命運を託されたマウンド。相手には大学時代の因縁もある昨季新人王の西川史礁もいる。

この極限状態。
無理。
絶対に力む。
力まないはずがない。
むしろ1回表の初球から、目一杯の力みで大暴投する未来すら容易に想像できる。

でもこの異常なまでの飄々としたスタンスこそが、変に悲壮感が漂い始めている今のチームに対する劇薬になるのかもしれない。「僕でいいのかな」なんて本人は首を傾げているが、こっちからすれば「もう君しかいない」というより「君でダメなら潔く諦める」といったところだ。

彼が本当に魔法のような脱力で快投を見せるのか、それとも先輩たちの跡を追って火だるまになるのか。そんなことは私が知る由もないし、どうにかできる問題でもない。明日もとりあえず、冷蔵庫でキンキンに冷やしておいたビールを開けながら、TVの前に座るんだ。

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