エスコンの増設LEDビジョンで俺たちの網膜が焼き切れる日

日ハム

おいお前ら、眼科の定期検診、ガッツリ行ってるか?

俺は先週行ってきた。視力検査のあの「C」の空いてる方向を当てるゲーム、あれマジで意味不明だよな。右とか左とか言う前に、俺の網膜はもうとうの昔に限界を迎えているんだ。 なぜかって?毎日毎日、暗い部屋でスマホのブルーライトを浴びながら、贔屓のクソみたいな中継ぎの炎上を血走った目で見つめ続けているからに決まっている。野球ファンなんてのはな、全員漏れなくドライアイの予備軍なんだよ。

そんなドライアイ予備軍のお前らの眼球に、トドメを刺すようなイカれたニュースが飛び込んできた。

【日本ハム】エスコンフィールドのLEDビジョンが今季から大幅増加…国内最大総面積を更新

は? バカなのかな?(最大級の賛辞)

いやいや、ちょっと待て。エスコンフィールドって、そもそも開場した時点から「デッケェ画面があるヤバい球場」として野球ファンの度肝を抜いていたはずだ。
あれだけでもう致死量の光を放っていたというのに、今年からはさらに8面増設。合計14面。総面積3771平方メートル。

3771平方メートルって何だ。

もう単位がバグりすぎてて全然想像つかない。ピンと来ないお前らのために分かりやすく言うと、テニスコート14面分くらいだ。
余計分かりにくいわ 草。

とにかく、球場内が光る板で埋め尽くされるってことだ。サイバーパンクかよ。ブレードランナーの舞台かよ。ネオ・キタヒロシマかよ。

ニュース記事にはこう書いてある。 「没入感と高揚感をこれまで以上に高めることを目指す」 「スタジアム全体が一体となった演出空間へと進化する」

あのさあ。俺たちは野球を見に行ってるんだよ。おっさんたちが泥だらけになって白球を追いかける、あの土臭くて泥臭い、時には2時間半で終わるし時には4時間半かかる、あの異常なスポーツを見に行ってるんだ。
それなのに「没入感」だの「エンターテイメント空間」だの、意識高い系のITベンチャーみたいなカタカナを並べやがって。野球はもっと地味なもんだろうが。ピッチャーがマウンドでロジンバッグを無駄にパンパン叩きまくるシーンを、3771平方メートルの超高画質LEDで見せられて誰が得するんだ。

…とか文句を垂れつつ、俺は知っている。 俺たちのような哀れな野球狂は、結局のところ「光と音」に弱いというどうしようもない真実を。

パチンコ屋の前に並ぶオッサンたちを笑えない。俺たちだって、贔屓の選手がホームランを打った瞬間にスタジアムが暗転し、爆音のEDMと共に巨大LEDビジョンにド派手なCGが映し出されたら、脳内麻薬がドバドバ分泌されてアホみたいな顔でペンライトを振ってしまうのだ。
「うおおおおお!LEDスゲー!新庄の歯より光ってんなーー!」 ってな具合に、IQが2くらいまで低下する。エンタメ偏差値ゼロの限界オタク、それが我々の正体だ。

ちょっと想像してみてほしい。
8回の裏、同点。1アウト満塁のチャンス。
ここでマウンドに上がるのは相手チームの絶対的セットアッパー。
球場全体を覆い尽くす14面の帯状LEDビジョンが、まるで脈打つ心臓のように赤と黒の警告色に点滅する。
鼓膜を震わせる重低音。
ビジョンにはピッチャーの奪三振率、球種割合、さらには今日の心拍数や体温(適当)までリアルタイムで表示される。
そして、初球。 …見逃し。ストライク。 その瞬間、3771平方メートルすべてに「STRIKE」の文字が叩きつけられ、閃光が走る。

皆様、いかがでしょうか。 想像しただけで、ちょっとチビりそうになりませんか。私はなります。

これからの野球は、もはやただのスポーツ観戦ではない。光と音で脳髄を直接揺さぶる、合法的な感覚拡張ドラッグだ。
日ハムは、野球というコンテンツの「法定速度」を完全にぶっちぎりに来ている。他球団が「とりあえずビールの売り子を可愛くしよう」とか「ヘルメット型の容器に入った唐揚げの味を増やそう」とか小手先のことを言っている間に、北海道の大地で、眼球の限界に挑む光の帝国を築き上げようとしているのだ。

いいだろう。受けて立ってやる。
俺の干からびた網膜が先か、エスコンフィールドのLEDの寿命が先か、勝負だ。 今年は絶対に北広島に行ってやる。ブルーライトカット99%の分厚いサングラスを2枚重ねにして、な。

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