打率4割でも居場所なし?野村佑希という贅沢な劇薬

日ハム

家具屋で一目惚れして買ったものの、部屋のどこに置いても生活動線を塞いでしまうビッグサイズのソファ。今の野村佑希は、まさにそれである。

オープン戦で打ちまくり、開幕スタメンで起用されればきっちりと一発を放つ。それなのに、翌日からは平然とベンチを温めさせられる。普通なら暴動が起きてもおかしくない理不尽さだが、今の陣容を見渡せば妙に納得してしまう。

一塁と三塁には清宮と郡司が我が物顔で居座り、二遊間は水野、山縣、カストロがハイレベルな争い。仕方なく向かった左翼では水谷が猛アピール中だ。

見事なまでに野村の座るべき椅子だけが存在しない。椅子取りゲームの音楽が止まり、一番上手く踊っていたはずの男だけが座れずに立ち尽くしている。

指揮官も頭を抱えて夜も眠れないらしい。当然だろう。彼は代打で器用に結果を拾うタイプではない。

試合の頭からどっしり構えてこそ輝く。豪快に空を切るか、スタンドに叩き込むか。その極端なスイングこそが魅力なのだ。レイエスの足に不安があるという一報を見て、不謹慎にも「これでスタメンの枠が一つ空くのでは」と邪推してしまった。

まあ、この複雑怪奇なパズルをどう完成させるかはベンチの仕事だ。指揮官の眉間のシワがさらに深まっていくのを、コーヒーでもすすりながら高みの見物といこう。とりあえず、明日も定位置を持たない背番号5が意地の一振りをみせる瞬間だけは、画面から目を離さないでおくつもりだ。

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