細野の偉業を食う巨体。レイエスの異常な「後輩愛」の正体

日ハム

プロ野球における「優良助っ人」の定義を、そろそろ書き換えるべき時期が来ているんじゃないだろうか。

打率や本塁打数じゃない。現代の助っ人に求められる最重要項目は「他人の手柄でどれだけ無駄なカロリーを消費できるか」だ。

エスコンフィールドが細野のノーヒットノーランという偉業に沸いた夜。歓喜の中心には当然、左腕を突き上げた若き大投手がいた。しかし、私の目はベンチから解き放たれた一頭のヒグマに釘付けになっていた。

レイエスである。

おい、お前が一番乗りかい。

巨体を揺らし、一直線にマウンドへ突進。そのまま細野を背後から包み込んだ。いや、身長差のせいで完全にヘッドロックだ。絞め落とす気か。

忘れてはいけないが、この日レイエス自身も2発を含む3安打と大暴れしているのだ。普通なら己の成績に酔いしれてもいいはずなのに、自分の活躍などほったらかし。後輩の快挙に誰よりもはしゃぎ、輪が解けた後もポツンと一人で丁寧に拍手を送り続けている。

異常だ。

異国からやってきた大砲が、少年野球の熱血キャプテンのような振る舞いをしている。普段からベンチ最前列で身を乗り出し、攻守交代では先頭で仲間を出迎える。自分が打った時より、仲間が打った時の方が騒がしい。こんな助っ人、ちょっと記憶にない。

彼が打線の中心に座り、ベンチで誰よりも声を張っている。そんな光景を見せられたら、こちら側もアツくなってしまうというものだ。

この気のいい巨漢が、今季あと何回チームメイトの首を絞めるのか。それを数えるだけでも、今年のファイターズを眺める理由は十分にある。歓喜の輪で誰かがムチ打ちにならないかだけが心配だ。

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