白米450gの満タン給油!奈良間大己を躍動させた「ボスの同情」

日ハム


プロのスポーツ選手たるもの、体が資本であることは疑いようのない事実だ。しかし、燃費の悪そうな巨漢たちに混じって、小兵が朝から「白米450グラム」を胃袋に詰め込んでいる姿を想像すると、なんだか健気で笑えてこないだろうか。

約1.3合。一般人ならともかく、プロ野球界では小柄な部類に入る奈良間大己のコンパクトな車体には、まさにガソリン満タンのフルチャージ状態である。彼はその小さなボディに炭水化物を限界まで注ぎ込み、気合いという名のアクセルをベタ踏みしてグラウンドへ飛び出しているのだ。

その過積載のエネルギーは、213センチの巨大な投手から放った三塁打や、執念のダイビングキャッチとして爆発した。小さな体にみなぎる闘志。緻密な自己管理。圧倒的な熱量。

だが、ここで物語は美談では終わらない。彼がスタメンの座に就けた決定打。それは「昨日外されて暗かったから」という、ボスの気まぐれな同情なのだ。

不条理の極みである。毎朝ガソリンを満タンにしてアイドリング状態で待機する小兵のエンジンをかけたのは、結局のところ上司の感情論だったのだ。ストイックな努力の結晶を、一瞬にして昭和の人情喜劇へとすり替えてしまう。

彼が今後もフル稼働で定位置を奪うのか、はたまたボスの気分次第で再びベンチを温めるのか。私も茶碗いっぱいの白米を頬張りながら、この不可解なチームが織りなす予測不能なドタバタ劇を、テレビの向こう側から眺めることにしよう。

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