孤高のドミレ職人・清宮幸太郎が描くエスコンの茶室

日ハム


「みんながやるかどうかはみんな次第」

エスコンフィールドの片隅で、彼は少し寂しそうに、しかし強い意志を秘めてそう呟いた。 その背中には、哀愁と謎のプライドが漂っていた。

スローガンから派生した「ドミレ」ポーズ。 彼が右手で一生懸命「レ」の字を作っても、周囲の反応はどこか鈍い。

だが、清宮幸太郎は孤独を恐れない。 むしろ、孤独の中で自らの美学を研ぎ澄ませていく男だ。

そんな折、海を渡った同級生・北山亘基が「お茶たてポーズ」という大ヒット作を生み出した。 普通の男なら、ドミレポーズを諦めても不思議ではない。 しかし、我らが背番号21は常人とは違う。

「茶わんをそうやって持たないらしいんで」

まさかの茶道マウントである。

北山のポーズを「彼らしい」と認めつつも、茶道の基本原理をもってその隙を突いたのだ。

選手会長としての意地なのか。 いや、彼の中にある「圧倒的に勝つ」というドミの精神が、お点前のクオリティにおいてすら敗北を許さなかったのだ。

「僕はこれ(置いた状態)で礼儀正しくやろうと思います」

想像してほしい。 エスコンのベンチで、誰よりも礼儀正しく、見えない茶わんを置き、見えない茶せんで静かに茶をたてる清宮の姿を。 そしてその横で、困惑するチームメイトたちを。

彼の頭の中にはすでに、完璧な茶室ができあがっている。 まったく、なんてめんどくさくて、愛おしい男なんだ。

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