天覧試合という国民的慶事をネトフリが幽閉するグロテスクさ

WBC

おいお前ら、日本のテレビ局の電波塔が、いよいよただの巨大なトマソン(無用の長物)に成り下がった歴史的瞬間に立ち会ってる自覚はあるか。

俺の脳髄を這い回るシナプスが、静かな怒りと絶望でショートして焦げ臭い匂いを放っている。 2026年3月、WBCオーストラリア戦。なんと天皇陛下が東京ドームに行幸あそばされるというじゃないか。天覧試合は1966年の日米野球、全日本ードジャース以来、60年ぶり。

また、1959年の巨人―阪神戦は、ミスターこと長嶋茂雄が昭和天皇の退席予定時刻の直前に劇的なサヨナラ本塁打を放ち、野球人気を一気に押し上げた伝説の試合として知られる。

日本野球の地層の最深部に化石化して眠っていた「絶対的不可侵の神話」が、令和の世に突然発掘されたわけだ。マジで震える。このしがないおっさんの枯れ果てた涙腺から、謎の分泌液が溢れ出しそうになった。

だが、だ。 その直後、俺のPCの網膜ディスプレイに映し出された無機質な文字列は
「Netflix独占配信」
だった。

【悲報】令和の天覧試合、課金厨にしか見えない仕様に変更される。草。

皆様、よろしいでしょうか。これは単なる放映権ビジネスの話ではございません。国家の象徴たる天皇陛下が、国民的スポーツの祭典をご覧になるという国民的慶事が、アメリカの巨大IT企業のサーバーの奥深くに、月額約1000円の生贄(サブスク代)を捧げた者にしか覗き見ることのできない「秘教的な密室」へと完全に幽閉されたのでございます。

読売が主催し、東京ドームという日本野球の聖帝十字陵で行われる天覧試合を、日本のテレビ局が指をくわえて見ているだけ。
日テレもNHKも、お前らの存在意義って一体なんなんだ。 これを細胞生物学の視点から言わせてもらえば、日本の公共電波という土着の細菌叢(フローラ)が、ネトフリという外来の強力な抗生物質によって完全に駆逐され、焼け野原になった無菌室の惨状だ。

「たかが1000円ちょいくらい払えよw」とほざくにわか共、論点はそこじゃねえんだよ。 かつての天覧試合が持っていた圧倒的な熱量、すなわち日本中のブラウン管から発せられる熱力学的なエントロピーの爆発。それを「1昭和熱」という架空の単位で測るなら、誰もが無料で共有できたからこそ、あのホームランは100億昭和熱のエネルギーを生み出した。

それが今やどうだ。クレジットカードの認証という冷徹な関所を設けられた瞬間、国民の共有体験は無惨に分断され、光ファイバーのケーブルの中で細分化されたパケット信号へと成り下がるのだ。こんなもん、ただのディストピアだろ。

金さえ積めば、神話すらもペイウォールの向こう側に囲い込める。資本主義という名のブラックホールは、かくも無慈悲に日本の歴史の事象の地平線を飲み込んでいく。

とか何とか、部屋の片隅で換気扇の虚無的な回転音を聞きながらブチギレている偏見の塊の俺だが、結局のところ、歴史の生き証人になりたいという野球狂の哀しき本能には一切抗えず、クレジットカードを握りしめながら血走った目でネトフリの契約更新ボタンを連打している自分がいるわけだ。

ああ、野球って本当に残酷で、最高にイカれてる。

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