水谷瞬の本当の始まり。プロ8年目で迎える初の開幕一軍

日ハム


オープン戦の打席に向かう背中が、明らかに一回り大きくなっていた。

単身ハワイへ渡り、黙々と作り上げてきたという「でかくて動ける体」。その成果は、打率3割超えという数字よりも、グラウンドに立つ彼の重心の力強さに表れているように見える。

プロ8年目。これが初の開幕一軍だという。 昨季は開幕直前に左脇腹の違和感で離脱した。あの時のもどかしさを、言葉にする代わりに、体をいじめ抜くことで埋めてきたのだろう。

結果が出ている時ほど、内容にこだわる。安打の喜びよりも、凡打の感触を静かに確かめるような仕草。そこに、今年の水谷瞬の凄みがあると思う。

「開幕3連戦で3試合連続ホームラン打ちました。でもあとはダメでした、では面白くない」

彼が見据えているのは、目の前の開幕戦ではない。 1年間、ケガをせずに完走すること。規定打席に届かなかった昨年の悔しさを晴らすように、444打席という明確な数字を目標に掲げている。

スタートラインに立つ準備は整った。 水谷瞬が1年間、さらに大きくなった体でグラウンドを駆け抜け、チームの中心に座り続ける姿が見える。

私は明日その始まりを目に焼き付ける。

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