中島卓也 9回2死の絶望と白球の行方 明後日そのグラブの呪いを解け

日ハム

皆様、ご機嫌いかがでしょうか。私は今、深海6000メートルの水圧に耐えかねて軋む潜水艇の片隅でこの記事を書いています。嘘です。ただの野球好きのしがないおっさんです。

おいお前ら、昨日の9回、見たか。あれを平然と直視できた奴は、きっとマクロファージが機能不全に陥って病原体を素通りさせるのを見守る免疫細胞並みにメンタルがイカれてる。

玉井が1死二、三塁から三振を奪い、死球で満塁。そこからルーキー秋山を二ゴロに打ち取った瞬間、俺の脳内では完全に試合終了のサイレンが鳴り響いていた。スーパーのレジ打ちで最後の商品をカゴに入れ終わった瞬間の、あの無防備な安堵感。

なのに、だ。百戦錬磨のベテラン中島のグラブの下を、白球がツルリと抜けていった。

あのグラブと地面のわずかな空間は、まるで寿命を迎えた台所の蛍光灯が「ジジッ」と鳴って最後に明滅する瞬間の、どうしようもない虚無に満ちていた。

コロコロと外野へ転がるボール。生還する2人の走者。

でもな、ネットで「【悲報】」とか付けて喜んでる連中、マジで一回深呼吸しろ。マウンドで崩れ落ちる玉井の姿と、中島の脊髄を駆け上がったであろう悪寒のボルト数を想像してみろってんだ。

山崎の直球が良かったとか、西武のカナリオがシュアだとか、そんなデータは今はどうでもいい。ただ、この圧倒的なエラーという現実が、俺たちの記憶の海溝にズドンと沈殿しただけだ。

でもよ、完璧なプログラムで動く機械の野球なんてつまんねえだろ。

ヒューマンエラーという不確実性があるから、俺たち偏見の塊は一喜一憂できる。

中島よ、明後日はガッツリ打って、そのグラブの呪いを解いてくれ。

玉井、お前のピッチングはナイスだった。

結局、こういう不条理を見せつけられるから、野球ってのは最高にイイね。

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